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発達障害と診断されない「グレーゾーン」の人たちの生きづらさ

削除の恐れがあるため、たびたびリンク元の全文引用を掲載しています。

今回は、コメント欄に面白いやり取りを見つけたので、記事に加えて一連のコメントのやり取りまでを掲載します。

 

 

発達障害と診断されない「グレーゾーン」の人たちの生きづらさ
3/23(土) 12:14配信 
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https://headlines.yahoo.co.jp/article?a=20190323-00010000-wedge-soci

(Motortion/iStock/Getty Images Plus)
 著名人が公表したり、メディアで度々取り上げられたりと広く知られるようになった発達障害。しかし、発達障害の傾向はあっても診断が下りず、いわばグレーゾーンで苦しんでいる人たちがいる。『発達障害グレーゾーン』(扶桑社)を上梓し、ご自身も発達障害当事者であるフリーライターの姫野桂さんに、発達障害とは何か、かれらとの接し方などについて話を聞いた。

発達障害グレーゾーン』(姫野桂, OMgray事務局、扶桑社)
――ここ数年、発達障害という言葉が話題になることが多くなりました。ひとつの「ブーム」とも言えるとも思うのですが、発達障害当事者として現状をどう見ていますか?

姫野:良い面と悪い面があるように思います。良い面としては、発達障害そのものが世間に広く認知されるようになったことで、これまで努力不足で仕事や勉強で力を発揮できなかったと思われていた当事者の方々が、発達障害かもしれないと気がつくことができるようになったこと。

 その一方で、発達障害の当事者が集まる会にマルチ商法新興宗教の信者が紛れ込み、後日勧誘されるケースがあるとも聞きますADHD(注意欠如多動性障害)の方々は、人当たりがよく、いつもニコニコしている人が多かったり、ASD自閉症スペクトラム症)で物事を客観的に捉えられない傾向がある人は標的にされやすい。また、なにかあれば「お前アスペ(アスペルガー症候群)なんじゃない?」などと茶化す人が出てきたのは悪い面ですね。

――姫野さんご自身も発達障害と診断されているわけですが、そもそもどのような経緯で発達障害であることが判明したのでしょうか?

姫野:就職活動の際に、SPI(多くの企業が採用する適性検査)というテストを受けることが多いのですが、どう頑張っても数学の点数が低かったため、やむなく数学が得意な友人に指導してもらいました。しかし点数が上がることはありませんでした。当時は仕方がないと思いSPIテストがない企業の一般職に就き3年ほど働きました。その後、フリーライターとして働き詰めになった末過労で倒れ、心療内科を受診した際に受けた心理検査発達障害と診断されたんです。

――基本的なこととして発達障害とは、どんな病気なのでしょうか?

姫野:生まれつき、つまり先天的な「脳の偏り」「能力の偏り」で日常生活や仕事に支障をきたす障害です。もちろん先天的な病気ですから、治ることはありません。

 一口に発達障害と言っても、注意欠如・多動性障害(ADHD)、自閉症スペクトラム症(ASD)、学習障害(LD)の3種類にわけられます。ADHDは、注意が散漫になり集中力を欠き、仕事上では記入漏れが多いなどの特徴があります。ASDは、本音と建前、比喩が理解できなかったりとコミュニケーションに問題を抱える特徴があります。LDは、知的な問題がないにもかかわらず、読み書きや計算が苦手です。私の場合は、このLDのために数学ができなかったのです。

 ただ取材をしていて感じるのは、人それぞれ程度の差はあれ、ADHDASDが混ざっている場合が多いですね。

――発達障害の診断基準とは、心理検査で診断されるとのことですが、どんな検査なのでしょうか?

姫野:臨床心理士の質問に口答で答える「WAIS-III」という心理検査が使われることが多く、その他にも別の心理検査を組み合わせ、幼少時代や家庭環境の聞き取りを行い、綿密な検査の末、診断する場合もあります。医療機関によっては小学校時代の通知表や中高時代の成績表を取り寄せるところもあるようです。

――姫野さんの場合は過労で倒れ、心療内科を受診し発達障害であるとわかったわけですが、どういったことをきっかけに発達障害であることがわかる人が多いのでしょうか?

姫野:発達障害と診断された方々の9割以上が、うつ病睡眠障害双極性障害、自立神経失調症などの二次障害を患っています。それらの症状に悩まされ、心療内科を受診し、はじめて発達障害と判明する場合が多いようです。

 二次障害がなくても、仕事でミスが多いなどの理由で調べていくうちに発達障害と診断されるケースもあります。

――ミスが多いということのほかに、発達障害の方が仕事で困ることはありますか?

姫野:マルチタスクが苦手な人が多いですね。たとえば、電話の対応をしながら、メモを取ると言った行為です。また、短期記憶が苦手な傾向があるため、話している間に最初に何を話していたかを忘れてしまうことも多々あります。そうなると会議や打ち合わせなどで話についていけなくなります。

――日常生活においてはどんなことがありますか?

姫野:ゴミの出し忘れや公共料金の払い忘れ、家事の段取りがうまくできずに悩む当事者もいます。ゴミの出し忘れが重なりゴミ屋敷になってしまう人もいます。

――それは今回の本の主題である発達障害とは診断されていないが、その傾向があるグレーゾーンの方々にも当てはまるのでしょうか?

姫野:程度の差はありますが、グレーゾーンの人たちは、時間やお金を費やし、努力をすればこなせてしまうことも多いのです。グレーゾーンの人たちの特有の悩みは、発達障害の傾向はあるけれども診断が下りていないがために、会社の同僚や上司に言うことができない。そうなるとまわりからは「仕事ができない」「怠慢だ」などと思われてしまうのです。

――職場に発達障害やその傾向があるグレーゾーンの同僚・上司・部下などがいる場合、どのように接すれば良いのでしょうか?

姫野:腫れ物に触れるように接するのではなく、苦手なことは手伝ってあげてほしいと思います。ケアレスミスが多いので、書類をダブルチェックしてフォローしたり、ですね。他には得意なことに集中させるのも良いと思います。一番良くないのは、仕事を取り上げることです。それにより、自己肯定感が下がりますから。

――たとえば、どんな作業が得意なのでしょうか?

姫野:人それぞれですが、ASDの方のなかには細かな作業が得意で、経理で能力を発揮している方もいます。また、プログラムのバグをチェックするような一般的には単調な作業が得意な方もいます。重度の発達障害の知人がいるのですが、マニュアル化された仕事が得意で、マクドナルドでのアルバイトが一番向いていたと言う人もいます。得意なことは本当に人によって様々です。

――最後に、特に本書を薦めたいのはどんな人たちでしょうか?

姫野:生きづらさを感じていない、非当事者の方々にも読んでもらいたいと思っています。グレーゾーンの人たちは、職場ですごく怒られることが多いんです。怒られることで自己肯定感が下がってしまう。本書を読んで、発達障害やそのグレーゾーンの人たちがいることを理解し、もし職場にそういう人がいる場合、かれらへの叱り方やフォローの仕方を工夫していただけると良いですね。
■イベント告知■

生きづらいけど生きのびたい!「発達ハック」コンテスト
日程:2019年3月31日(日) OPEN 12:00 START 13:00
会場:ShibuyaLoft9
チケット:前売り1700円 当日2200円(税込・要1オーダー500円以上)
【ゲスト】
姫野桂(ライター/『発達障害グレーゾーン』『私たちは生きづらさを抱えている』著者)、
鈴木悠平(「LITALICO発達ナビ」編集長)、
オム(OMgray事務局代表)、
光武克(発達障害バー「The BRATs」代表)
本多カツヒロ (ライター)



記事のコメント351件
yos*****
4日前報告
以前職場に明らかに発達障害あるだろうと思われる方がいました。
マルチタスクはおろか、これやってと指示しても数分後には忘れ、違う事をやっていて出来上がったものもトンチンカンという状態。
迷惑この上なかったですが、何より腹立たしかったのは、本人に問題意識がまったくない事。注意しても反省するどころか、言い訳し逆ギレしてくる。人のせいにする。
最終的には居づらい空気を感じたのか、契約途中で辞めていきましたが、あれではどこ行っても同じだろうと思いました。
苦手な部分があり、助けてほしいと思うのであれば謙虚さ、素直さを忘れてはならないと思います。それを忘れなければ、いくらか生きやすくなるのではないでしょうか。それが出来ないから障害なんだと言われてしまえばそれまでですが。
グレーゾーンのお子様がいるならば、薬を飲ませるより、周りの人に愛される子に育てる工夫の方が大事だと個人的に思います。

返信17

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ino*****
4日前報告
生きやすさが無いから、自分を信じるしかなく、「敵」しか居なければ更に意固地にもなる訳で、
本人以外の周りの環境の無理解、無自覚も、
事態を悪化させている、
かなり大きな要因ではないでしょうか

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yos*****
4日前報告
返信ありがとうございます。
発達障害に無理解だったために、職場から追い出しただけじゃないか、と取られるのは心外だったため、書き込みさせていただきました。
少し状況を補足させていただくと、対象の方が働きやすくするにはどうすればいいか、私達も考え、一度に複数の指示はしない、仕事量を減らす、手順をわかりやすく書き出す、図式化するなど対策しました。しかし個人情報を取り扱う部署という事もあり、結果として適応できなかったという事です。
この方は何があっても謝りませんでした。自己防衛もわかりますが、失敗して迷惑かけたらまずすみませんと言うのは当たり前ではないですか?仕事の失敗そのものではなく、そこを私を含め周囲は怒ってました。
周囲のフォローを当然とするなら、それなりの謙虚さ、素直さを態度で示さないと協力は得られないと思います。子育てをして悩まれている方にもそこの部分を知っていて欲しく投稿しました。

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ata*****
4日前報告
これが基準です、ルールですという概念を認識できない(故意ではなく)事が多いので、本人からすると「なぜ私ばかり怒られるの?」になるのかと思います。

あなたが悪いのだから謝りなさいと言われても、それが理解できたらご本人も苦労してないと思います

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lg1*****
4日前削除
inoさんの意見に同意。yosさんの理解のなさ、逆ギレに追い込んでいく様が想像できました。

僕の場合は、落ち着いて仕事の内容をしっかりイメージさせる必要がある。
シングルタスクのつもりでも、ちょっとした環境の変化で混乱することもある。

理解のプロセスが違うから、多数派がなぜ揃って困惑してるのか理解出来ないことも多々あった。だから学校の成績も悪くなかった。

僕たち少数者には、それぞれにあった方法が必要。それって当たり前のことだけど、多数派は不思議な共通認識でそれを飛ばしてしまう。仕事を間違えても不思議な共通認識で軽く流れる。

説明難しいけど、そんな感じ。

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chu*****
4日前報告
ここのコメントを見ても "少数派"と"多数派" というふうに壁が有るのは何ででしょう。

職場では仕事をするという目的がある人たちの集まりだから 同じ方向を向いて結果を出さなければならないのに それができないと苦痛に感じる事に理解できます。

"不思議な共通認識"は 職場なら実績を出すという(言葉には出してませんが)共通の認識で、友達同士なら 相手に配慮する思いやりみたいのが共通認識だと私は思いますが。

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yos*****
4日前報告
だから謙虚さ、素直さを忘れずにと言っています。理解できないから謝らないは通らないと思います。失敗したらまず謝る、謝れなくても何が悪かったか聞いて、同じミスを減らす努力をするのは健常者も一緒ですよね。
診断もなく採用されて周りと同じ給料もらうなら、会社のルールに従うのは当たり前です。世の中そんなに甘くありません。

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jfc*****
4日前報告
コメ主さん。
すごくよくわかります。結局配慮しても配慮しても、本人になんの改善もなく開き直られると、その人の知らないところで頭下げて気を使ってることに疲れてしまうんですよね。で、給料一緒かい!っていう。
実際にこういう人がいないと気持ちはわからないと思いますよ。

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mur*****
4日前報告
不思議な共通認識がわからないのは仕方ないけど、わからずとも迷惑かけたり人に手助けしてもらったり教えてもらったりするのに、感謝の気持ちはおろか逆ギレしてしまうということが関係をこじらせる要因だと思う。
自覚していればそんなことにはならないと思う。理解のプロセスが違うというのも、人の手助けなしに理解していけるなら問題ないが、何回も言ってもらったり、仕事内容や量を調整してもらったりというのは誰かに迷惑かかってることが多いということも自覚しておくべきだと思う。

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gog*****
4日前報告
kasさんの、理解のプロセスが違うってすごくわかる。脳の作りが多数派とは違うので同じことを見聞きしても理解の仕方が違う。だからみんなと違うところで疑問に思ったり、間違いやすかったりする。逆に人が気づかないミスに気付いたり、根本的な問題点を指摘したりすることが出来る。共通認識が違うって言うのもこんなところから始まるんだと思う。人は自分もわからないことや自分もやりがちな失敗については大目に見がちでスルーするが、自分には理解できない考え方、やり方やミスには拒否感を感じるものだ。すべては脳の作りの違いからくる共通認識の違いから来ている。
yosさんの人に愛される性格に育てるとかは、子育て論としてはあるかもしれないけど。次元が違う話しです。

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yoz*****
4日前報告
お互いの精神の健全の為に距離を置くしかないんじゃないの。

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b**********
4日前報告
コメさんも謝るべき、謙虚でいるべきって固執してるのが問題なのでは。気持ちは分かるけど、例えばがいこくでは

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b**********
4日前報告
すぐ謝らない。明らかに悪くても。考え方が違うんだよね。発達障害は脳の構造の違いだけど、ここで争うと分かり合えないどころか、ストレス感じてコメさんみたいな人が倒れちゃう。

ので気づかせる方法ってより、如何に自分が対処するかにフォーカスした方が良いのでは

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mur*****
3日前報告
謝るべきというか、迷惑かけるのは仕方ないけどそれなりの態度ってもんがあるんじゃないのって話では?
それは障害のあるなし関係なく、社会人として周りの人と円滑に仕事していくための最低限のマナーだってことが言いたいのでは。

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lg1*****
3日前削除
多数派少数派の話をした者です。
一部の方が理解を示してくれた一方で、全く理解されなかったことに愕然としました。

これがAタイプBタイプの話なら、Aタイプのしてることは無理解なまま暴言吐いてるだけ。あなたがそんな態度なら、逆ギレされて当然となる。
Aタイプの仕事が上手くいかず、勝手にイライラして暴れてる状態。Bタイプに謝罪や謙虚さを求めるのはトンチンカン。

実際にはBタイプは同じタイプの人間ではないので、共感したり理解したりってのは簡単ではなくて、むしろAタイプってそんな感覚だよねの方が話が早かったりする。
だけど、完璧に理解出来なくても社会人として最低限の対応はあるよねと思うけど、社会は多数派を中心に回っているので、Aタイプの暴言は正当化されている。

一緒に仕事をする気がないなら辞めさせれば良いと思うけど、社会はそういう制度になってないから難しい。

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iadamjd
2日前報告
職場に、明らかにADHDの社員がいました。
本人は無自覚で高学歴、溌剌としていて一見するとコミュ力が高く、人事も期待して採用した人物のような感じでした。

でも、働き出してすぐ、ありえないミス連発。
上に相談なく勝手に口約束して、後日取引先に上司が謝りに行ったり、始末書を書くようなミスを何度もしたり。
優先順位のつけ方がわからないらしく、1つ1つタスクをあげて、誰かがスケジュールを立てないと業務がこなせない……。

「こいつはヤバイ」と手取り足取り教えても、仕事中に居眠り。
ミスをしても逆ギレ、あげくに上が悪いと逆恨みの長文を人事部に送信。
部署をたらい回しにされ、しばらくすると辞めていきました。

発達障害者なりの思考回路があることはわかるけれど、「自分はこうしてほしい」「これならできる」と言ってくれないとまわりはわからないし、ミスは謝らないと周囲との関係が悪化しますよ。

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yos*****
2日前報告
コメ主です。
皆さんいろいろなご意見の書き込みありがとうございます。
私が今回一番言いたかった事と、少し論点がズレてしまった気がしたので、またもや書き込みました。
murさんの書き込みが正に私の言いたかった事を端的に表してくれています。
謙虚に、素直にとは例えばどういう事か、たまたま身近にあった事を元に説明するために謝るという行為を取り上げました。
謝る事だけにこだわるような小さい話ではない事をご理解いただければ、と思います。

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rcc*****
18時間前報告
ASD傾向のある人が職場にいたけど、謝らない人でしたね~。
プライドが高いとか責任を感じていないとかではなくて、やらかしたことを怒られてパニックになってるだけなんですよね。
とにかく最初に謝ることを教え込んだら、たまには謝れるようになったけど、仕事ができるようにはなりませんでした。
人事部が言うにはどこの職場にも5%くらいはいるそうです。必要経費と割り切って、締切が厳しくない、影響範囲が少ない仕事を担当してもらってました。

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